バロックから古典派の音楽を中心に、日本とヨーロッパで活動しております。
懸田 貴嗣 KAKETA Takashi チェリスト、cellist プロフィール/Curriculum
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福島県二本松市生まれ。上智大学文学部ドイツ文学科卒業。
東京芸術大学音楽学部別科チェロ専攻修了後、東京芸術大学院音楽研究科修士課程古楽専攻修了。
文化庁在外派遣研修員としてミラノ市立音楽院古楽科で学ぶ。
修士論文テーマは「C.P.E.バッハのチェロ協奏曲」(指導教官:久保田慶一教授)。
チェロをガエタノ・ナジッロ、鈴木秀美、藤森亮一、北本秀樹の各氏に師事。2004年イタリア・ボンポルティ国際古楽コンクール(審査委員長:グスタフ・レオンハルト)で、4人のトリオ・ソナタ・グループ「リクレアツィオン・ダルカディア」のメンバーとして、第1位と聴衆賞、及びORF(オーストリア国営放送)録音賞を受賞。本選の模様はイタリアとORFラジオで放送された。
日本では、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ(鈴木秀美指揮)、レ・ボレアード(寺神戸亮指揮)、東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ(有田正広指揮)、ヘンデル・フェスティバル・ジャパン、ザ・バロック・バンド(渡邊順生指揮)、札幌古楽の夏音楽祭、福岡古楽祭、北とぴあ国際音楽祭など国内の主要な古楽オーケストラ、音楽祭のコンサート、レコーディングに参加。
2005年以降ヨーロッパでも活動を始め、リクレアツィオン・ダルカディア、ラ・ヴェネシアーナ(クラウディオ・カヴィーナ指揮)、イル・コンプレッソ・バロッコ(アラン・カーティス指揮)、種々のアンサンブル・メンバーとして、イタリア、イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、オーストリア、ポルトガル、ポーランド、ロシア、スロヴェニア、ルーマニア、トルコ、メキシコ、韓国など世界中の音楽祭に招かれているほか、ヨーロッパ各地で演奏活動を行っている。2008年オーストリア放送(ORF)ラジオ生放送に出演。
アムステルダム・コンセルトヘボウ、ウィーン・アン・デア・ウィーン劇場、マドリード・レアル劇場、パリ・シャンゼリゼ劇場、パリ・シテドラムジーク、ドイツ・レーゲンスブルク音楽祭、ハレ・ヘンデル音楽祭、オーストリア・グラーツ・シュティリアルテ音楽祭、オーストリア・メルク古楽音楽祭、ザンクト・フローリアン修道院、スイス・ザンクト・ガレン、フリブール宗教音楽祭、ロンドン・ルフトハンザ音楽祭、イタリア・ヴィテルボ音楽祭、ロシア・ロストロポーヴィチ国際音楽祭、メキシコ・セルバンテス音楽祭、トルコ・イスタンブール、ルーマニア・エネスコ音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、韓国春川国際古楽祭など
エンリコ・オノフリ、エンリコ・ガッティ、サイモン・スタンディジ、グナール・レツボール、ガエタノ・ナジッロ、ミカラ・ペトリ、アレッサンドロ・パルメリ、バーバラ・ヘンドリクス、エマ・カークビー、ロベルタ・マメリなど海外の著名な演奏家との共演も数多い。
2011年8月NHK-FM名曲リサイタルに出演。2011年10月のエンリコ・オノフリ with チパンゴ・コンソート(室内楽&オーケストラ)の2公演では大反響を呼び、CDジャーナル、モーストリー・クラシック、音楽の友、などの音楽関係各誌上において年間ベスト10やベスト5のコンサートとして選出されるなどした。2013年3月のエンリコ・オノフリ with チパンゴ・コンソートは、NHK-BS「クラシック倶楽部」、NHK-FMで放送され、大きく話題となった。2018年市川海老蔵主演による歌舞伎座「源氏物語」公演にて洋楽を担当。
2004年 ボンポルティ国際古楽コンクール本選放送(イタリア、オーストリアORF)
2009年 NHK-BS「クラシック倶楽部」アンサンブル・ジェネシス「光と影」
2011年 NHK-FM「名曲リサイタル」リクレアツィオン・ダルカディア
2013年 NHK-BS「クラシック倶楽部」、NHK-FM エンリコ・オノフリ with チパンゴ・コンソート
2013年 NHK Eテレ「らららクラシック」”G線上のアリア”
2014年 NHK-FM「ベストオブクラシック」アンサンブル・ジェネシス/ヴェネツィアの歌う庭~ヴィヴァルディ・細川俊夫の世界~
2015年 NHK Eテレ「ニューイヤーオペラコンサート」 バッハ・コレギウム・ジャパン
2015年 NHK-BS「クラシック倶楽部」、NHK-FM「ベストオブクラシック」ロベルタ・マメリ&ラ・ヴェネシアーナ
2015年 NHK Eテレ「バッハ/ミサ曲ロ短調」 バッハ・コレギウム・ジャパン
2012年9月に「ランゼッティ/チェロ・ソナタ集」(ALCD-1131)をリリース、音楽の友、CDジャーナル等音楽誌上で話題となり、高い評価を受けた。当ディスクは平成24年度(第67回)文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を受賞。
2014年2月に発売された「ステッファーニ/2声のための室内カンタータ集」(ALM-1143)はレコード芸術特選盤となり、「さらに通奏低音の見事さも特筆しておきたい。なかでも懸田貴嗣のチェロが、声を伸びやかに聞かせ、支え、音楽を膨らませる」(レコ芸・美山良夫)、「器楽では特に、チェロの懸田貴嗣の奥行きある好演が光っている(ぶらあぼ・寺西肇)と高い評価を受けた。
「通奏低音奏者として日本の古楽シーンに欠かせない存在」(音楽の友誌2016年10月号)など通奏低音奏者としての評価は近年ますます高まっている。
2005年 ボッケリーニ 弦楽五重奏曲集 ARTE DELL'ARCO JAPAN
2009年 La Meraviglia Parlante テアトルム・アフェクトゥム
2013年 ジャン=マリー・ルクレールの肖像 リクレアツィオン・ダルカディア コジマ録音 ALCD-1134
2014年 ステッファーニ/2声のための室内カンタータ集 阿部早希子/ファンタジアス コジマ録音 ALM-1143
2014年 チャッコーナ マイスター・ミュージック 宮崎蓉子/懸田貴嗣ほか
2015年 波多野睦美/イタリア歌曲集 波多野睦美/西山まりえ/懸田貴嗣ほか ソネットレーベル MHS-004
2015年 バルダッサーレ・ガルッピ:6つのトリオ・ソナタ [ウプサラ大学図書館イーム・コレクションによる] リクレアツィオン・ダルカディア コジマ録音 ALCD-1155
2020年 J・S・バッハ: チェンバロ協奏曲全集[Vol.1] 渡邊順生 ザ・バロック・バンド ALCD-1197-1198
2020年 J・S・バッハ: チェンバロ協奏曲全集[Vol.2] 渡邊順生 ザ・バロック・バンドALCD-1199-1200
バロック・チェロの歴史とレパートリーについて研究を進めており、ワークショップやレクチャーも行っている。
2014年2月の上野学園古楽器コレクション Museumコンサートでは、バロック期チェロの初期レパートリーから後期までの作品をプログラミング、解説とともに演奏を行い、各方面から高い評価を受けた。2015年にはNOTH主催の講座で「チェロの歴史」、2016年には日本チェンバロ協会例会でコレッリのソナタをテーマに通奏低音の講座を担当した。
2013年4月 クラシック・ニュース http://classicnews.jp/interview/index825.html
2013年10月 林田直樹「カフェ・フィガロ」http://www.blue-radio.com/program/cafe/
2014年10月 ラ・ヴェネシアーナ日本ツアープログラム誌掲載・インタビュー
文章執筆・発表など:
2004年 アントレ誌 ボンポルティ国際コンクール報告記
2011年 アントレ誌 エッセイ
2012年 CDジャーナル誌10月号「秋の夜長のバロック・チェロ」
2015年 横浜シンフォニエッタ定期公演プログラム解説(ショスタコーヴィチ)
2015年 東京・春・音楽祭 公式プログラム 「チェロの誕生」
2016年 CDブックレット 日本語解説 B.コクセ「チェロの歴史 さまざまに」 Alpha
2017年 CDブックレット アンドレ・ナヴァラ ライブ・イン・東京 解説「アンドレ・ナヴァラの生涯」 Tokyo FM
ラ・ヴェネシアーナ(イタリア)、リクレアツィオン・ダルカディア、アンサンブル・パルテノペ(主宰)、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、クァルテット・オチェーアノ、アンサンブル・ジェネシス、横浜シンフォニエッタ、テアトゥルム・アフェクトゥム(ドイツ)のメンバー。日本イタリア古楽協会運営委員。
2017年度北海道教育大学岩見沢校音楽文化専攻特任准教授