古楽亭日乗

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Melk- Regensburg - Paris

イタリアは、5月後半からついに夏の暑さがやってきました!
真夏日のような暑さの中、数日間のリハーサルを終えて、向かった先はオーストリア・メルク修道院。

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二つの塔と教会ドームが断崖絶壁の上にそびえ立つ、メルク修道院の様子はいつ見ても特別な感慨を抱かせます。
最初の数日は、修道院内の部屋にてコレッリのトリオ・ソナタ集のレコーディング。
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プロデューサーは、昨年のヘンデル録音時と同じく長身のイケメン、エーリッヒとORFの要人ベルンハルト。
2日間のタイトなスケジュールでしたが、無事に全曲録り終えることができました。録音場所は、修道院の門に位置する、見張り台のような建物の中でしたが、心配された湿気や騒音も意外に大きな問題にならず、鳥達のさえずりにかこまれて(おそらく録音にも小さく入っているはず)、気持ちよい音響の中で演奏することができたのでした。

昨年録音したヘンデルのトリオ・ソナタ集は、現在鋭意、編集作業中とのことなので発売のメドがついた時点でお知らせしたいと思います。

録音終了後は一日の休暇を経て、メルクのシュタットプファール教会にて”メルクバロック週間”コンサート。コレッリの美しい教会ソナタと、その中に一曲だけ挿入されたヘンデルのパラフレーズ、超絶技巧チェンバロソロの対比が、お客さんには大変好まれたようでした!

本番次の日の早朝は、清潔なOBBとDBの電車を乗りついで南ドイツのレーゲンスブルクまで。
レーゲンスブルクでは長い歴史を持つ古楽フェスティバルが行われていて、その最終日ラ・ヴェネシアーナのモンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」上演がありました。昨年秋から始まったプロダクションなのですが、今回は数ヶ月ぶりということで、なかなか緊張感がありました。朝に到着し午後からリハーサル、夜本番(3時間半もかかる)、次の日の朝にはバスでミラノまで、、、ということで、まったく街を探索する時間がなかったのですが、いずれゆっくり訪れてみたいと思わせる、きれいな風景でした。
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その後、ミラノで数日の休みを経て、フランス・パリ、シテ・ド・ラ・ムジーク cite de la musiqueでの「ポッペア」上演。
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これも予定の都合上、ホール付近しか散策はできませんでしたが、久々のパリはやはり洗練された雰囲気でした・・・イタリアとは随分違います。

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このポッペアは簡単なセットを用いた、いわゆる簡易的な舞台なのですが、クラウディオ・カヴィーナの熱いリードと、ロベルタ・マメリたち歌手陣の素晴らしい表現に、パリのお客さんも熱狂的な喝采を送っていました。テレビ・カメラが数台ありましたが、フランスで放送されるのでしょうか?どなたか見かけたら教えてください。
2人いるチェンバロ奏者の1人として、レーゲンスブルク上演から、ダルカディアの同僚渡邊氏も参加。日本の誇るテノール桜田亮さん(彼とはメルクの音楽祭でもすれちがった)もいて、日本人が3人も!

オペラとはいっても、弦楽器一本ずつ、テオルボ3人、チェンバロ2人の小編成。怒涛のように進む舞台上の音楽に対して、緊張感をもっていないと乗り遅れてしまうので、3時間半ずっと集中していなければならないのがなかなかシビアです。9月にはGlossaへのレコーディングがあるので来年くらいには日本のみなさんにも聴いていただけるでしょうか。

公演後は、聴きにきれくれたパリ在住のヴァイオリニスト渡邉さとみさんや、チェンバロ製作のデュコルネ氏なども交えて、一杯。イタリアとは違う(何度も言うなって?)おしゃれな雰囲気を、ほんのひととき堪能したのでありました。
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by takashikaketa | 2009-06-11 21:05 | Diario 記録 | Comments(0)

チェリスト 懸田貴嗣の備忘録


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