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古楽亭日乗

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Settembre 2009

早いもので今年2009年も残すところ3ヶ月となってしまいました!
夏に引き続き、9月もほとんどが旅。フーテンの寅さんのような気分です。

まずはフランス・ペリグーから共に帰ってきた翌日から、ラ・ヴェネシアーナとの「ポッペアの戴冠」レコーディング。CD3枚ぎりぎりおさまるかどうかという長いオペラですから、日程中に録り終えるのだろうか、、、と一抹の不安がよぎるも、予定通りに終了~。結局なんとかなってしまうところがイタリア人の強みです。
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イタリア・モデナの教会でのレコーディング。おそらく来年にはGlossaレーベルから発売されるのでしょう。

その後、コモ湖近くの町、エルバで教会でのミヒャエル・ハイドンのミサ曲(写真を撮ってこれなかったので残念!)のコンサートがあった後、今度はリクレアツィオン・ダルカディアのラヴェンナでのコンサート。
コンサートはラヴェンナ博物館ホールでしたが、会場にはオリジナルのフレスコ画が上部左右に配置されているという博物館らしい環境・・・。おかげで明るい照明が使えず、楽譜を読むのに一苦労でした。
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博物館隣にある、サン・ヴィターレ教会のモザイク。ancientなのに古色蒼然とならない、その輝きには言葉を失います。

その後は2週間に渡るヘンデルのオペラ「アグリッピーナ」のツアー。長いオペラであることもさることながら、イタリアでの開演時間は21時。終演時間0時40分というのは、さすがに体力勝負です。久々に風邪をひきました。

まずは、ブレシアの劇場。オーソドックスな劇場ですね。照明が暑かった!
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次は、ミラノの近代的な劇場での公演があり(興味深くないので写真はなし)、
ローマの手前にある、ラツィオ州ヴィテルボのカテドラル。
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中世の町並みが残る大変美しい町でした。また来年行けるかな?

今回ツアー最後の都市は、オーストリアのウィーン。
Theater an de Wien、アン・デア・ウィーン劇場は、ベートーヴェンが数多くの自作曲を初演(交響曲の2、3,5,6番、トリプル・コンチェルト、クロイツェル・ソナタ、フィデリオ)、そして近代になってからもシュトラウスの「こうもり」、レハールの「メリー・ウィドウ」が初演された由緒ある劇場です。戦後しばらく使用されてなかった時期があったようですが、現在は近代的なビルと合体して、バロックや近代の作品の公演によく使われているようです。
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ベートーヴェンが立った舞台で・・・・(トリプル・コンチェルトも、ということはアントン・クラフトもか?)と考えると実に感慨深いものがありますが、果たして当時の劇場の様子がどのようなものだったのかは知る由もありません。なんにせよ、客席の華やかさに比して、舞台裏の狭さと、迷路のような楽屋裏が印象的ではありました。劇場裏のスペースは創建当時とそれほど変わってないということなのでしょうか?

10月は日本に帰り、OLCとのベトナム公演、東京公演など。ベトナムと東京のみなさん、よろしくお願いします。
その後は、イタリアに戻り、再度「アグリッピーナ」のツアーが再開。スペイン・マドリッドでの2公演です。2日ほど休暇があるので、それも楽しみです。オススメの場所があったら、だれか教えてください!
by takashikaketa | 2009-09-29 06:11 | Diario 記録

チェリスト 懸田貴嗣の備忘録


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