「ほっ」と。キャンペーン

古楽亭日乗

lanzetti.exblog.jp ブログトップ

<   2007年 03月 ( 1 )   > この月の画像一覧

The Cello Music of Antonio Bononcini

日本では、Violoncello da Spallaの存在が認知され始めているようですが、それに関連する比較的新しい論文を紹介します。

The Journal of Seventeenth-Century Music (JSCM)
VOLUME 12 (2006) NUMBER 1
http://www.sscm-jscm.org/jscm/v12/no1/wissick.html
ISSN: 1089-747X

Brent Wissick
The Cello Music of Antonio Bononcini: Violone, Violoncello da Spalla, and the Cello “Schools” of Bologna and Rome

かいつまんで言うと、アントニオ・ボノンチーニ Antonio Maria Bononcini (1677–1726) の初期チェロ作品は、スパッラ・スタイルで演奏されたものではないか(1694年ローマ滞在以降は、gambaスタイルに移行)、という仮説を主張しています。(それ以外のボローニャのチェリストは基本的にgambaスタイルだった、という点は、Gregory Barnettのspalla論文と少々異なっています。)

個人的な感想としては、結局ボノンチーニ自身の作品を根拠にした推測、でしかない、という点で説得力が半減している、ということでしょうか。判断の根拠となっている数々の事例も、私にとっては納得できるものはあまり多くなく、「結論ありき?」という疑念が残るのも正直なところです。
ただし、ボローニャにおいて、D.Gabrielli/Jacchiniによるチェロ作品のスタイルとボノンチーニ初期のスタイルが非常に異なっている、という点の指摘は興味深く読むことができました。

以前も言及しましたが、Violoncello da Spalla という呼称自体は、Bismantovaの文献以外では今のところ見つけることができません。Bartolomeo Bismantova, “Compendio musicale” (Ferrara;1677)
[PR]
by takashikaketa | 2007-03-03 07:21 | Documento 資料 | Comments(0)

チェリスト 懸田貴嗣の備忘録


by takashikaketa
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30