「ほっ」と。キャンペーン

古楽亭日乗

lanzetti.exblog.jp ブログトップ

<   2010年 07月 ( 2 )   > この月の画像一覧

Marzo 2010

7月6日の「リクレアツィオン・ダルカディア ”ルクレールの肖像”公演」においでくださった皆様、ありがとうございました。ルクレールの序曲、デュオ、作品4のトリオ・ソナタ、素晴らしい作品でした。あのように完成された一級の作品を演奏するときは、余計な小細工が不要なのでとてもナチュラルに音楽に集中することができたのではないかと思います。同時に取り上げたロカテッリ、タルティーニも、ほかに素晴らしい作品がまだまだありますので、今後取り上げていきたいと個人的には思っているところです。

さて、再び過去の記録を進めていくことにします。
2010年の2月半ばからは一ヶ月間、サントリーホール・オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」公演のプロジェクトに参加しておりました。サンフランシスコ・オペラ監督のニコラ・ルイゾッティ、副指揮のジュゼッペ・フィンチ、ピアノの古藤田みゆきさん、テオルボの佐藤亜紀子さんとともに、演出稽古からずっと付き添ってのリハーサル。

演出はイタリアの巨匠ガブリエーレ・ラヴィア氏、次から次へとあふれ出すアイディアにどんどん変わっていく舞台上を眺めるのはとても貴重であると同時に楽しい経験でした。しかし、暗譜した上に、演技、毎日変わっていく演出についていくオペラ歌手の重労働ぶりには頭が下がる思いです。それに比べたら、通奏低音なんてまだまだ甘いものです。

まずは国立音大でのカバーキャスト公演。イタリアでもご一緒する機会の多い櫻田さんはフェッランド役。

フィオルディリージ:文屋 小百合 (ソプラノ)
ドラベッラ:小野 和歌子 (メゾ・ソプラノ)
グリエルモ:折河 宏治 (バリトン)
フェルランド:櫻田 亮 (テノール)
デスピーナ:鷲尾 麻衣 (ソプラノ)
ドン・アルフォンソ:増原 英也 (バス)

カバーキャストとは言っても、一線で活躍されている若手のみなさん。実に見事な舞台でした。
テオルボの佐藤さんが、終演後「感動しちゃいました・・・・」とつぶやいていたのが印象的。

その後、サントリーホールでの本公演。

フィオルディリージ:セレーナ・ファルノッキア(ソプラノ)
ドラベッラ:ニーノ・スルグラーゼ(メゾ・ソプラノ)
グリエルモ:マルクス・ヴェルバ(バリトン)
フェルランド:フランチェスコ・デムーロ(テノール)
デスピーナ:ダヴィニア・ロドリゲス(ソプラノ)
ドン・アルフォンソ:エンツォ・カプアノ(バス)

指揮&フォルテピアノ:ニコラ・ルイゾッティ
演出:ガブリエーレ・ラヴィア
管弦楽:東京交響楽団
合唱:サントリーホール オペラ・アカデミー
舞台装置:アレッサンドロ・カメラ
衣裳:アンドレア・ヴィオッティ

モーツァルトの通奏低音で、テオルボ、チェロ、チェンバロ、フォルテピアノを使い分けるアイディアには、依頼を受けた当初不思議さを感じていたものの、実際に音にしてみると意外に違和感なく、コンセプトに沿った使い分けが上手くはまったのではないかと思います。しかし、オペラのレチタティーヴォのように素早いやり取りがなされる中で、担当楽器がスムーズに交代するのは中々難しいもので、本番になってみないと分からない即興的な面ももちろん多々あり、その点は公演を重ねる度に良くなっていったように思います。
しかし、なんといってもマエストロ・ルイゾッティの生き生きとした音楽作りと、絶妙なコンティヌオは特に印象深く、大きな影響を受けてしまいました。人間的にも大きく温かい人物で、またいつかどこかでご一緒できることを切に祈るばかりです。長期間お世話になったサントリーホールの皆様、共演してくださった東京交響楽団の皆様、ありがとうございました。
終演後、ルイゾッティ氏と。
f0058956_19392447.jpg


その後はイタリアに戻り、ラ・ヴェネシアーナのコンサート@フェッラーラ劇場。

Martedì 30 marzo 2010, ore 20.30
Teatro Comunale di Ferrara

LA VENEXIANA
Claudio Cavina direttore
Roberta Mamalli, Soprano

ERA LA NOTTE

Concerto in forma semiscenica su musiche di CLAUDIO MONTEVERDI

Sinfonia (Tempro la Cetra)
Ohimè ch’io cado
Sinfonia (Questi vaghi concerti: Quinto libro dei madrigali)
Con che soavità
Sinfonia (Piagne e sospira)
Ohimè dov’è il mio ben (Romanesca)
Sinfonia (Ballo delle Ingrate)
Lamento di Arianna
Sinfonia (a 5 - Il ritorno di Ulisse)
Lamento della ninfa
Sinfonia (Orfeo)
Combattimento di Tancredi e Clorinda

violini Renata Spotti, Efix Puleo
viola Luca Moretti
violoncello Takashi Kaketa
viola da gamba Cristiano Contadin
violone Alberto lo gatto
tiorba Gabriela Palomba
cembalo Davide Pozzi
arpa Marta Graziolino

ここ数年の恒例となった、ロベルタ・マメリをソロに立てたプログラミング、そして今回は最後に大曲コンバッティメントもあり。この日は、ハープのマルタが渾身の素晴らしい曲中のソロを聞かせてくれました。ロベルタは相変わらず素晴らしい出来で聴衆を魅了。彼女の疲れているところは見たことがない。どうしていつもそんなにコンディションがいいのか、不思議でなりません。
f0058956_19455719.jpg

f0058956_19434028.jpg


このプログラムでは、ロベルタがOL風、キャバレーの歌手風から、ハードな革系までいろいろとコスプレするのですが(数年前、アムステルダム・コンセルトヘボウで初めてこのプログラムに関わった時は目が釘付けになった笑)、エンターテイメント性にも富みつつ、音楽も充実している良いプログラムです。近年はこれにジャズ・サックスのオブリガートを絡めて、RoundMというタイトルでやっていたりもします。(去年は、ドイツ・ニュルンベルク、マウルブロンで公演)
[PR]
by takashikaketa | 2010-07-20 19:56 | Diario 記録 | Comments(0)

J-M.ルクレールの肖像 Ricreation d'Arcadia

本格的な活動開始から今年で6年を迎えたアンサンブル
「リクレアツィオン・ダルカディア」、今年2010年は東京公演を2回予定しています。
7月は「J-M.ルクレールの肖像」と題して、11月は「H.I.von ビーバーとその周辺」です。

まずは7月、初夏にふさわしいルクレールの華やかな序曲で幕が開けます!

2010年7月6日(火)19時開演
東京オペラシティ 近江楽堂

Ricreation d’Arcadia リクレツィオン・ダルカディア
 グループのプロフィールはこちら
松永綾子 ヴァイオリン 山口幸恵 ヴァイオリン
懸田貴嗣 チェロ 渡邊孝 チェンバロ

J-M ルクレール: トリオ・ソナタ,序曲、2台のヴァイオリンのためのソナタ、シャコンヌ
P. A. ロカテッリ: トリオ・ソナタ(作品8)
G. タルティーニ: トリオ集(1755年)
J-B フォルクレ: チェンバロ曲集 他

チケット《全席自由》4000円/※11月公演とセット券 7000円
セット券の額を間違って記載しておりました。正しくは7000円です。申し訳ございません。

お問合せオフィスアルシュ03-3565-6771
チケット取扱い東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999 
東京古典楽器センター 03-3952-5515 他

ダルカディア・ブログの当該記事はこちら

こちらでチケットが注文できます。
オフィス・アルシュ

f0058956_1013487.jpg


みなさまのご来場をお待ちしております。
[PR]
by takashikaketa | 2010-07-06 20:03 | Concerti コンサート | Comments(0)

チェリスト 懸田貴嗣の備忘録


by takashikaketa
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28