ランゼッティ チェロ・ソナタ集CD発売記念連載 第3回
ランゼッティ チェロ・ソナタ集CD発売記念連載 第3回 ランゼッティ チェロ・ソナタ作品1の聴きどころ(3)番外編
CDジャーナル ニュース
http://www.cdjournal.com/main/news/kaketa-takashi/46889
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120903-00000019-cdj-musi
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さて。本当は毎週金曜日のブログを更新することを自分に課しているわけですが、一日遅れてしまいました。ここ数日間はアルディッティSQ・アルディッティ氏ご子息のカウンターテナー、ジェイクとのコンサート、その後福岡の古楽祭などあり、バタバタとさきほど帰宅したところ・・・・
これまでの連載はこちら。
ランゼッティ チェロ・ソナタ集CD発売記念連載 第1回
ランゼッティ チェロ・ソナタ集CD発売記念連載 第2回
というわけで、頭も働かないし、これまでの連載は少々堅い話が続いたので、今回は難しい話は無しにしましょう、と勝手に決めてしまいました。
この「ランゼッティ/チェロ・ソナタ集」の演奏は、私とチェンバロの渡邊孝氏によるものですが、彼とはかれこれ10年以上の付き合いになります。皆さんもおそらくは御存知のアンサンブル「リクレアツィオン・ダルカディア」の、またはヨーロッパでのグループでの同僚としても長らく演奏活動を一緒にしているわけですが、偶然にも名前が同じ「タカシ」、ということで、様々なエピソードがありました。
たとえば、ドイツの教会でのコンサート後、つかつかと歩み寄ってきた年配の男性。
「ねぇねぇ、きみとチェンバロの彼は名前が一緒だけど、兄弟かなにか?」 (姓が一緒ではありません!)
というのは、まぁ笑えるほうで、
イタリアのある主催者はプログラムに、
「チェロ カケタ・ワタナベ、チェンバロ タカシ・ワタナベ」
と書いてしまった。(イタリアのコンサートの後にそのままポーランドでのコンサートがあったので、飛行機予約の名前も間違っていないか冷や汗ものだった。)
主催者曰く、「どっちかの部分が一緒だってことは覚えてたんだけどね~」とアバウトな様子・・・。
また、あるオーケストラのツアーでは、グループが昼と夜の2つの便に分かれて、ローマからウィーンへ移動することになっていた。私と渡邊氏は別々の便にグループ分けされていたので(プリントには、それぞれタカシ、としか書いていなかったが、私は早い便、渡邊氏は遅い便、と二人共信じて疑わなかったのだ。)早い便に乗るつもりで空港にグループで到着した私はチェックインする段階になって、ビックリ。リストにあるのはタカシはタカシでもワタナベの方。困ったことに後からくる渡邊氏は、意図せずして早い便を乗り過ごしたことになり、チケットがない。私は6時間くらい待てば済む話だが(とは言ってもこの待ち時間は長かった!)、彼はもし次の便の予約が取れないとなると一人取り残され、次の日のコンサートに間に合わない可能性もある。最終的にはなんとかチケットが買えて、無事ウィーンに辿り着いたのであったが、これは一つ間違えば、大きなロスになったエピソード。
とそんな幾多の困難?を乗り越えて、レコーディングしたのが今回のランゼッティなのでありました。
これはレコーディング時の様子。
そして、なんと今回のディスクにはもう一つの大きな偶然が。
解説を書いて下さった、音楽学者山田氏もなんと高誌(タカシ)氏なのです。
もちろん名前で選んだわけではなく、彼はナポリ音楽に関して専門家でありますから是非に、とお願いした次第。
3人のタカシが作ったランゼッティ、と、そんなことを知ったところで楽しみが増えるわけではありませんが(笑)、そんなエピソードも交えつつ。
次回こそは、後半3曲、3番、1番、6番のことを書こうと思います。
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ランゼッティ チェロ・ソナタ集CD発売記念連載 第2回
というわけで、頭も働かないし、これまでの連載は少々堅い話が続いたので、今回は難しい話は無しにしましょう、と勝手に決めてしまいました。
この「ランゼッティ/チェロ・ソナタ集」の演奏は、私とチェンバロの渡邊孝氏によるものですが、彼とはかれこれ10年以上の付き合いになります。皆さんもおそらくは御存知のアンサンブル「リクレアツィオン・ダルカディア」の、またはヨーロッパでのグループでの同僚としても長らく演奏活動を一緒にしているわけですが、偶然にも名前が同じ「タカシ」、ということで、様々なエピソードがありました。
たとえば、ドイツの教会でのコンサート後、つかつかと歩み寄ってきた年配の男性。
「ねぇねぇ、きみとチェンバロの彼は名前が一緒だけど、兄弟かなにか?」 (姓が一緒ではありません!)
というのは、まぁ笑えるほうで、
イタリアのある主催者はプログラムに、
「チェロ カケタ・ワタナベ、チェンバロ タカシ・ワタナベ」
と書いてしまった。(イタリアのコンサートの後にそのままポーランドでのコンサートがあったので、飛行機予約の名前も間違っていないか冷や汗ものだった。)
主催者曰く、「どっちかの部分が一緒だってことは覚えてたんだけどね~」とアバウトな様子・・・。
また、あるオーケストラのツアーでは、グループが昼と夜の2つの便に分かれて、ローマからウィーンへ移動することになっていた。私と渡邊氏は別々の便にグループ分けされていたので(プリントには、それぞれタカシ、としか書いていなかったが、私は早い便、渡邊氏は遅い便、と二人共信じて疑わなかったのだ。)早い便に乗るつもりで空港にグループで到着した私はチェックインする段階になって、ビックリ。リストにあるのはタカシはタカシでもワタナベの方。困ったことに後からくる渡邊氏は、意図せずして早い便を乗り過ごしたことになり、チケットがない。私は6時間くらい待てば済む話だが(とは言ってもこの待ち時間は長かった!)、彼はもし次の便の予約が取れないとなると一人取り残され、次の日のコンサートに間に合わない可能性もある。最終的にはなんとかチケットが買えて、無事ウィーンに辿り着いたのであったが、これは一つ間違えば、大きなロスになったエピソード。
とそんな幾多の困難?を乗り越えて、レコーディングしたのが今回のランゼッティなのでありました。
これはレコーディング時の様子。
そして、なんと今回のディスクにはもう一つの大きな偶然が。
解説を書いて下さった、音楽学者山田氏もなんと高誌(タカシ)氏なのです。
もちろん名前で選んだわけではなく、彼はナポリ音楽に関して専門家でありますから是非に、とお願いした次第。
3人のタカシが作ったランゼッティ、と、そんなことを知ったところで楽しみが増えるわけではありませんが(笑)、そんなエピソードも交えつつ。
次回こそは、後半3曲、3番、1番、6番のことを書こうと思います。
by takashikaketa
| 2012-09-16 00:56
| Musica 音楽